映画『はやぶさ HAYABUSA』君は燃え尽きた。そして星になった。

2010年6月13日。はやぶさ完全燃焼。

大気圏の中を燃え尽きていく『はやぶさ』の姿に
涙した人も多かったことと思います。

こんなことを言うと、
関係者の方々に怒られてしまいますが、
もし『はやぶさ』が、イトカワから
何ひとつ持って帰れなかったとしても、
『はやぶさ』を責める人は
いなかったような気がします。

それほど、最期の姿は
私たちに何かを残してくれました。

当時、日本では『はやぶさ』ブームが起こり、
短期間のうちに、4本もの関連映画が
作られたと記憶しています。

どの製作会社も封切り一番乗りを
目指していたでしょう。

4番目だと、内容がどれほど良くても、
ヒットは見込めませんからね。

で、一番早かったのが本作です。

さすがは堤幸彦監督。
できる人というのは、
勝負所をきっちり抑えてきますね。

本日、11月3日がお誕生日ということで、
おめでとうございます。

それで肝心の内容のほうなんですが、
始めから終わりまで、
まったく退屈せずに観ることができました。

まさか漁業組合との折衝まで
『はやぶさ』プロジェクトの
仕事のうちに入っていたとは
夢にも思いませんでした。

成功の影には『はやぶさ』のために、
自分たちの仕事を犠牲にしてくれた
漁師さんの協力があったのですね。
 

 
宇宙開発といえばアポロ計画や
スペースシャトルなど、
莫大な予算をかけて行うもの
という先入観がありましたから、
日本のあまりの規模の小ささに
正直驚かされました。

ダイオード1個を載せる載せないで
大げんかになるほどのギリギリさ。

ご本人たちは真剣そのものですが、
見ているこちらのほうはついついつい
顔がほころぶのを抑えきれませんでした。

エンディング・ロールで、
次々に映し出される、歴代のロケットや
人工衛星の造形がとても美しかったです。

気の遠くなるほどの試行錯誤と
失敗の積み重ねがあったからこそ
『はやぶさ』プロジェクトは大成功した、
ということがよくわかるエンド・ロールでした。

日本のロケット開発の父と言われる
糸川博士をはじめ、宇宙開発の火を
大切にともし続けてきた先人たちに
栄光を帰すつくりとなっていたことに
とても好感を持ちました。

与えられたミッションを全力でこなし、
最後には燃え尽きていった『はやぶさ』は
私たち日本人の誇りでもあります。

与えられたミッションから、一瞬たりとも
目をそらさなかった『はやぶさ』のように
残された人生をせいいっぱい
完全燃焼していきたいものです。
 

 

 

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