越前敏弥・著「翻訳百景」|今も一日に数百回、辞書を引く。

翻訳家として採用してもらえるかどうかのトライアルを受けるにあたって、その会社が出している本を30冊ばかり読んだ、とあった。
一流の翻訳家になる人は、こういうところからして心構えがちがうのだなあと感心させられた。

それでひとつ話を思い出した。
元ヤクルトスワローズの古田敦也氏は、当時の監督、野村克也氏の下でプレイすることになったとき、野村氏の著書を4冊だったか読んでからキャンプに臨んだという。

そんな選手がいると知ったら、ノムさんだって目をかけたくなるだろう。
また古田氏のほうも監督の野球観がすでに分かっているので、それに応えられる選手像を迷うことなく目指していける。

いかに準備が大切かということだろう。
これからお世話になる(かも知れない)人たちにかかわりのある本を読んでおくというのは、情報集めの意味もちろんあるが、先方に対する礼儀や挨拶をおそろかにしない、そういう気持ちがあるからこそできることだ。この心がけを見習いたい。

骨身を削って、考えに考えたをかさねた末に絞り出した絶妙の訳を、何も考えずにぼけーっと読み飛ばしてきた私……。
申し訳ない、そして実にもったいないことをしてきたんだなあと反省させられた。

(以下、引用)

わたしが最初にアルバイトで教えた中学受験専門の学習塾には、「中学受験の結果で最もよいのは“努力して落ちること”、二番目は“努力して受かること”、三番目は“努力しないで落ちること”、最も悪いのは“努力しないで受かること”」というモットーがあった。

「翻訳百景」が教えてくれた、面白そうな本。備忘録。

「ノックス・マシン」法月綸太郎(著)

「千尋の闇」ロバート・ゴダード(著), 幸田敦子(翻訳)

「解錠師」スティーヴ・ハミルトン(著), 越前敏弥(翻訳)

「プレシャス」サファイア(著), 東江一紀(翻訳)

「ストリート・キッズ」ドン・ウィンズロウ(著), 東江一紀(翻訳)

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