パディントンで英語を学ぼう。「パディントンとたき火」(02-04)

“パディントンのクリスマス / More About Paddington”より
「パディントンとたき火 / PADDINGTON AND THE BONFIRE」

今回のお話しには「ガイ・フォークス」という、
イギリス特有の行事が出てきます。

ガイ・フォークス – Wikipedia –

1605年、イングランド政府の転覆をはかった一党の
陰謀を直前で阻止したことを記念して、
毎年11月5日になると、人形を焼いたり、
花火をしたりする、にぎやかな行事です。

ロンドンの雑貨店のショーウィンドウに、
人形や花火が並べられているようすが
本の中で描かれています。

It was even colder outside than Paddington had expected, and when he stopped to look in a newsagent’s on the way, his breath made the bottom of the window quite cloudy.
パディントンが思っていた以上に外は冷え込んでいました。途中、雑貨店のウィンドウをのぞいたとき、息で窓がくもるほどでした。

(日本語訳は私の意訳です。ご了承下さい)

☆ newsagent <英> 新聞販売店、日用雑貨食料品店

「ニュース・エージェント」という語感からは
新聞記者とか通信社をイメージしてしまいますが、
イギリスでは「コンビニエンスストア」を意味するそうです。

『英辞郎』(第7版)には以下のようにありました。

◆新聞も売っているが、米国の convenience store のように食料品や日用雑貨を扱う。駅のキヨスクを少し大きくした、どこの町にもある小規模な店。

パディントンは毎日のおつかいのついでに、
アンティーク・ショップに立ち寄ります。

そこで店の主人であるグルーバーさんと
「イレブンス」というお茶会を楽しむのが日課です。

Mr Gruber sighed and a far-away look came into his eyes. “It’s a long time since I had any fireworks of my own, Mr Brown,” he said. “A very long time indeed.” “Well, Mr Gruber,” said Paddington, importantly. “I think we’re going to have a display. You must come to ours.”
グルーバーさんはため息をつき、遠くを見つめるような目で言いました。
「花火をやらなくなってからだいぶ月日がすぎてしまったよ、ブラウン氏」彼は言いました。「本当に長い月日が」
「そういうことならグルーバーさん」パディントンは真剣な顔をして言いました。
「ぼくらといっしょに花火大会をやりましょう。あなたは来なけりゃダメです」

グルーバーさんは、とても博識で温厚な紳士です。

彼はパディントンのことを「クマ公」などとは決して言わず
「ミスター・ブラウン」と敬意を払って呼びます。

(初めてパディントンを読んだとき、
グルーバーさんはパディントンのことを
人間と勘違いしているのだと思ってしまいました。
コメディにありがちな設定なのかなと)

たしかグルーバーさんもパディントンと同じく
他国からやって来た人だったと思います。
(どこだったか思い出せなくてすみません。
分かり次第、追記します)

そういうこともあって人一倍の共感と思いやりを
パディントンに寄せているようです。

「パディントン」のレギュラー陣は
グルーバーさんのような、いい人ばかりだと
いいのですが、そういういうわけにもいきません。

中にはこんな人も……。

“What are you doing, bear?” he growled at Paddington.
“I hope you’re not thinking of setting light to all those leaves.”
“Oh no,” said Paddington. “It’s for Guy Fawkes.” “Fireworks!” said Mr Curry, grumpily. “Nasty things. Banging away and frightening people.”
「何やってんだ、クマ公」カリーさんはパディントンに怒鳴りました。
「枯れ葉の山に火をつけようなんて考えてるんじゃないだろうな」
「いえ、ちがいます」パディントンは言いました。「これはガイ・フォークス用なんです」
「花火か!」カリーさんは不満げに言いました。
「くだらん。バンバン鳴らして、人を驚かせやがって」

☆ growl /grául/ がみがみ言う

☆ set light to ~に火をつける

☆ bang away ガンガン鳴らし続ける

人格者のグルーバーさんと対称的なのが、
となりに住むカリーさんです。
近所の鼻つまみ者で嫌われ者です。

でもじつのところは寂しがり屋さん。
本当は花火大会に誘ってほしいのです。

その結果、たいへんな目にあうのですが、
まあ、日ごろの行ないがアレなので、
周りの人々は溜飲を下げるのでした。


 
〈パディントンの記事リスト〉

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英語の多読には「パディントン」がおすすめ。

『トランボ』『笑の大学』『マイノリティ・リポート』最近観た映画や本など。

2019年2月の映画鑑賞&読書記録『パディントン』「かくしごと」他

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