お薦めマンガ5冊「JJM」「アルキメデスの大戦」「Bowing!」他

お薦めマンガ5冊

「JJM 女子柔道部物語」 恵本裕子、小林まこと

格闘技系スポーツマンガというのはたいてい、不良にいじめられたとかが発端だったりします。

しかし小林まこと先生の場合、動機もあいまい、やる気もそこそこ、というかんじでなんとな~く始まります。

とくに協力なライバルもいないまま日々が過ぎていくのですが、なぜかめちゃめちゃ面白い。

「柔道部物語」がそうでした。

その続編とも言うべき「JJM 女子柔道部物語」は、面白さが更にパワーアップ!

超絶美少女はひとりも出てこないけれど、みんなかわいい。みんな一生懸命。

だから主人公もライバルも、どっちも応援したくなります。

そうなってくるとどちらが勝っても負けてもハラハラドキドキ、両方に感情移入してしまうのです。

現実の柔道部がこんなに楽しいはずはないと思うのですが、小林まこと先生の手にかかると、スポーツ嫌いの私でさえなぜか「入部してしごかれたかったなあ」とか思ってしまうから不思議。

仲間と泣いて笑って、汗臭い青春を送りたかった。

そんな思い出を作れた人たちが羨ましいと思ったりもします。

主人公の“えも”は、おそらくオリンピックで金メダルを取るでしょう。

その一方で、公式戦で一勝もできずに部活を終える子もいます。

それでも流した汗に優劣はありません。

勝とうが負けようが、どちらも勝者です。

考えてみれば柔道というのは不思議な競技だと思います。

格闘技でありながら、いくつかのワザは相手と同じ方向を向いてかけるのですから。

小林まこと先生が描くキャラクターたちは、みんなが同じ方向を向いています。

イブニング」で絶賛連載中!

「アルキメデスの大戦」 三田紀房

数学の天才学生が海軍に手を貸すことになる。

ときは第二次世界大戦前。

日本は、“満洲国建国”、“中国侵攻”などで世界からひんしゅくを買っているという実にやばい状況。

ヒトラー率いるナチスが擡頭し、世界には暗雲が立ちこめている。

もし日本が戦争に巻き込まれたら‥‥数字の上では100%負ける。

ぜったいに回避しなければならない。

主人公は論理と数学をもってして、軍部の説得に当たる。

だが軍は──とくに陸軍はそんな青二才のいうことなど鼻にも引っかけず。

ついに“二・二六事件”が勃発、政府の要人が暗殺される‥‥。

‥‥と、フィクションでありながらも、おおまかの流れは歴史に沿っています。

主人公は何とか流れを変えようとするのですが、軍の上層部は“日露戦争”の成功体験が忘れられないし、気合いと精神力で何とかなると思っているし、そもそも戦争したがっているし。

「軍隊とは抑止力である」と考える主人公とはそもそも相容れません。

そして主人公自身、戦争について造詣が深くなって行くにつれ、「いっちょやってやるか」みたいな気持ちがちょこちょこ顔を出すようになってきています。

下手をしたら、彼が「日本のヒトラー」になってしまうかも知れません。

マンガとしては、面白くてたまらない状況に、目下なっております。あくまでもマンガとしては!

「明治維新は革命でも何でもなかった」

「戦艦大和は時代遅れの無用の長物」

などなど、三田紀房先生一流の“逆張り”的な通念の解釈がじつに痛快。

週刊ヤングマガジン」にて連載中!

「Bowing!」 きゅっきゅぽん

こちらが直視できないほどのキラキラ感!

つぶらでまっすぐな瞳を持つキャラクターたち。

とにかく絵が暖かい。上手い。手が美しい。男も女も。

作者の“いい人”感がこれほど出ている漫画も珍しいです。

これからの展開に期待しています!

ゲッサン」にて絶賛連載中。

「ドラゴン桜2」 三田紀房

かつて、落ちこぼれ高校から「東大進学校」へと華麗に変身した龍山高校も、若き“女帝”理事長の思うがままにされ、見る影もなし。

2003年に始まった「1」のころは荒々しかった高校生たちも、いまやすっかりヒツジの群れのように大人しくなってしまいました。

「1」当時、龍山高校の生徒で、学校初の東大生となった水野直美は弁護士になって登場。

伝説のカリスマ「東大合格請負人」桜木建二(健康じゃなく“建設”の建なのね)と共に大改革に乗り出します。

勉強法もスマホやYouTubeを使ったものに進化していますね。

それにしても三田紀房先生の描く高校生は新しい。

今どきのヘアスタイルに着こなし。

すごく研究されているんだろうなあ。

モーニング」にて連載中!

「青春少年マガジン」 小林まこと

小林まこと先生と時を同じくして少年マガジンデビューしたマンガ家たちの物語。

ひとりは自殺、ひとりは酒にむしばまれ、若くしてこの世を去りました。

3人とも賞を獲るほどの実力派。

しかし小林先生以外は人気がいまひとつ。

絵の下手なマンガ家なら、まだ言い訳が立ちます。

「美少女さえ描ければオレだって‥‥」

しかし絵はすでにじゅうぶん上手いのです。

なのに人気が出ない。

読者に「オマエのマンガはつまらない」と烙印を押されたも同然。

こんなに残酷なことはありません。

天才と称される小林まこと先生だって、デビュー前はダメ出しの連続で500枚の原稿をボツにされたといいます。

人気作家としての地位を得たあとも、ピーク時には5日間連続徹夜をしたというのだから、こんな過酷な職業はありません。

そんな裏事情を全く知らず、脳天気に笑っていた自分が、今となっては申し訳ないです。

マンガ家のみなさんにとっては、読者が喜んで暮れさえすれば本望なのかも知れませんが──。

先立たれたお二人のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

現役のマンガ家の先生方、どうかお体だけには十分お気をつけくださいません。


JJM女子柔道部物語 KC1 – YouTube

〈おすすめマンガ一覧〉

お薦めマンガ5冊「JJM」「アルキメデスの大戦」「Bowing!」他

「JJM女子柔道部物語」「青春少年マガジン1978~1983」小林まこと 「アルキメデスの大戦」「ドラゴン桜2」三田紀房 「Bowing!」きゅっきゅぽん

おすすめマンガ「ブラック・ジャック」「チェイサー」「ガラスの仮面」ほか

「アポロの歌」手塚治虫 「ばるぼら」手塚治虫

オススメマンガ5本「ブルーピリオド」「湯神くんには友だちがいない」他

「放浪息子」志村貴子 「ハガネの女」深谷かほる 「1/11 -じゅういちぶんのいち-」中村尚儁

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最近読んだマンガ5本「ボールルームへようこそ」「あつまれ!ふしぎ研究部」他

「じゃじゃ馬グルーミンUP!」ゆうきまさみ 「バビル2世」横山光輝 「BLUE GIANT SUPREME」石塚真一

最近読んだおもしろマンガ5選。「進撃の巨人」「将太の寿司」他。

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お薦めマンガ「花もて語れ」「ペリリュー 楽園のゲルニカ」他

「エコエコアザラク」古賀新一 「あしたは土曜日」山本崇一朗 「妻をめとらば」「翔んだカップル」柳沢きみお

Amazon キンドル・アンリミテッド おすすめのマンガ家 5人

「ブルーブック・ライブラリィ」加藤龍勇 「寄宿学校のジュリエット」金田陽介 「柳都物語」倉科遼(原作)和気一作(劇画) 「競輪王ゼロ」山本康人 「ああ!!あとがない」山松ゆうきち

おすすめマンガ家6人 amazon kindle unlimited

「江口くんは見逃さない」野澤ゆき子 「江戸前の旬」九十九森(原作)さとう輝(劇画) 「バスケの女神さま」内々けやき 「ガクエン情報部H.I.P.」富沢順 「友達100人できるかな」とよ田みのる 「バーナード嬢曰く」施川ユウキ

面白マンガ6冊。「Q.E.D.」加藤元浩、「ブルー・ジャイアント」石塚真一、他。

「C.M.B.森羅博物館の事件目録」加藤元浩 「岳」石塚真一 「BLUE GIANT SUPREME」石塚真一

「学べるマンガ100冊」佐渡島庸平、里中満智子ほか |短評と備忘録。

「銀の匙」荒川弘 「ドラゴン桜」三田紀房 「寄生獣」岩明均 ほか

マンガ「エースをねらえ!」………恐ろしい子!

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