加藤元浩・著「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」42巻「月下美人」感想

加藤元浩先生のコミックス「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」42巻(月刊少年マガジン連載中)
「Q.E.D. iff -証明終了-」14巻(少年マガジンR連載中)
が、2019年10月17日、2冊同時に発売されました。

パチパチパチ。

「Q.E.D. iff -証明終了-」14巻の収録作品はこちらの2編。

<1億円と旅する男>

<メモリ>

「C.M.B.」42巻に収録されているのは以下の3編です。

op.138 月下美人 Queen of the Night

op.139 ジャガーの森 Forest of Jaguar

op.140 死体がない! There are No Corpse!

今回、本ブログでレビューするのは
「op.138 月下美人 Queen of the Night」
です。

あらすじ (ネタバレは回避していますが、全体の2/3までのストーリーが明かされています。ご了解いただけた方のみ、先へお進みください)

カン太こと山崎乾太(やまざき かんた)は、役者を目指して東京に出てきましたが、34歳となった今も芽が出ず、アルバイトで生計を立てています。

地元の同窓会に出席したカン太は、高校時代から気になっていた藤春香(ふじ はるか)がいまだ独身であることを知ります。

話しかけてみると好感触、そしてカン太と同じ東京暮らし。

東京へ戻ったカン太は、さっそくハルカが働いているというパン屋さんをのぞいてみます。

なんとハルカは従業員ではなく経営者でした。

しかも店は大繁盛しています。

しがないバイトの身である自分との格差に気後れするカン太です。

しかしハルカのほうからデートの誘い。

自分の芝居も見に来てくれました。

(ちなみに劇のタイトルは『異世界に女護島があると聞いたのだが』)

その後もデートをして、このままいくと、二人は友人から恋人同士へ昇格か、と思われた矢先──

ある日カン太がパン屋さんに行ってみると「しばらく休業します」の貼り紙が。

寝耳に水のカン太はあわてて地元の同級生に電話。

するとハルカは地元に戻っているとのこと。

カン太は故郷へ飛んで帰り、ハルカの家を訪ねます。

ハルカがパン屋を閉めたのは、母の介護のためでした。

パン屋は辞めちゃいけない

介護はプロにお願いしたほうがいい

とアドバイスするカン太。

するとハルカはこう答えるのでした。

私の父は月下美人を育てていたの

でも父が倒れたから
その後は母が面倒を見て
三度 花を咲かせたの

そして父は亡くなった

母はあの花が特別なものだと知っていたのよ

わかる?

そう言われてもカン太には何のことやら。

東京に戻ったカン太は行きつけの銭湯「ななせ湯」の男性陣に助けを求めます。

「ななせ湯」とは、「C.M.B.」のヒロイン七瀬立樹(ななせ たつき)ちゃんの実家です。

本作品の主人公、榊森羅(さかき しんら)くんも、もちろん常連。

彼は現役高校生にして、かの大英博物館から“知の称号”を与えられている天才少年なのです。

森羅くんは月下美人についてのうんちくを披露します。

その名のとおり夜に咲く花で、なんとコウモリが花粉を運ぶのだとか。

それを聞いたオヤジたちは
「花とコウモリみたいな関係になれるか」
と、ハルカさんは聞いたのではないかと解釈。

そばで聞いていた女性陣は声をそろえて

ぜんぜん違う

ハルカさんは「月下美人を知っているか」と聞いたのではない。

「父が月下美人を育てていたことを知っているか」と聞いたのだ、と。

はたしてカン太はその違いに気づけるのでしょうか──。

感想。。。

「女性は問題の答えが聞きたいわけじゃない。気持ちをわかってほしいのだ」
とはよく言われることですね。

女性が出しているサインを読みとれないことにかけては天下一品の私としては、「もっと分かりやすいサインを出してくれよ!」と思うわけです。

だからモテないわけです。アハハ(泣)

男性には耳の痛い話でした。

以上です。読んでいただきありがとうございました。

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