そしてフィナーレへ──。加藤元浩「C.M.B. 森羅博物館の事件目録<Op.145 C.M.B.殺人事件>」(月マガ2020.01-05)

う、う、う‥‥。今、涙で画面が見えないので、タッチタイピングで打っています。

ついに「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」もあとひと月を残すのみとなってしまいました。

さみしくてたまりません。が、現実は粛々と受けとめなければいけませんね。

では月刊少年マガジン誌上にて5ヶ月間にわたって繰り広げられた<Op.145 C.M.B.殺人事件>のレビューを、さわりだけですがさせていただきます。

あらすじ。。。

榊森羅(さかき・しんら)くんは、あの大英博物館も認める天才高校生。

その知力はといえば、一個もっていれば無尽蔵に研究費をもらえるという指輪を、3個すべて独占しているほどです。

しかしそのおかげで世界中の科学者たちからねたまれるはめになっているのは世の常か。

折衷案として指輪の発行元である大英博物館は、3個の指輪のうち2個を返還するよう森羅君に言い渡します。

しかし彼はこれを拒否。

けっきょくイギリスで話し合いがもたれることになりました。

クラスメイトの七瀬立樹(ななせ・たつき)ちゃんと共にロンドンにやってきた森羅くん。

公園内でいきなりマスクをした暴漢に襲われます。

危うく難を逃れた彼は、暴漢から稀有で特殊な“ミイラ”の匂いがしていたことから、今回の審問会に深く関わっているエジプト考古学者アクトン氏のもとをたずねていきます。

アクトン氏はミイラのMRI検査のために大学病院に行って不在でした。

いまどきのミイラ研究はわざわざ棺を開けなくとも、MRIを使えば中身を知ることができるのだそうです。

森羅くんが大学病院へ行ってみると‥‥アクトン氏はMRI室の中で、何者かに胸を刺され、殺されていました。

しかもそのときMRI室には鍵がかかっていました。

つまり“密室殺人”だったのです。

状況を早とちりした目撃者のせいで、こともあろうに森羅くんが“容疑者”としてロンドン警視庁に連行されてしまいました。

はたしてかれは嫌疑を晴らせるのか?

そして密室殺人はいかにして行なわれたのか?

ここから怒濤の展開が繰り広げられます──

。。。感想。。。

というわけで、長らく続いた「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」もついにあとひと月。

これまで加藤元浩先生は、もう1本「Q.E.D. iff -証明終了-」もマガジンRにて連載されており、こちらの雑誌は2ヵ月に1度の刊行で、1話100ページというボリュームでした。

毎月連載の「C.M.B.」が50ページなので、自然と「C.M.B.は中編」「Q.E.D. iff は長編」という棲み分けがされていたように思います。

それが、今年(2020年)からマガジンRが毎月の発刊になり、それと同時に紙書籍での発行は終了、電子書籍のみとなりました。

「Q.E.D. iff」は紙書籍版にのみ掲載されていたので、「マガジンRは電子書籍のみになります」というアナウンスがあったとき、いったい「Q.E.D. iff」はどうなってしまうのだろうと不安になったことを覚えています。

不安は杞憂に終わり、マガジンRが電子書籍版となっても「Q.E.D. iff」連載は続いてくれて、ほっと胸をなで下ろしたのですが‥‥ここにきての「C.M.B.」(月刊少年マガジン連載)終了──。

もしかしたら「C.M.B.」の終了は、マガジンRが電子書籍版のみになったことと何か関係があるのかなと勘ぐってしまいます。

マンガファンとしては紙書籍版のほうが電子書籍版より圧倒的に解像度(=情報量)が高いので、紙版がなくなっていくのは本当に残念でなりません。(コミックスの紙版はなくならないにしても、です)

とまあグチグチ言っていてもしかたがありませんね。

私たちは「Q.E.D. iff -証明終了- 」と「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」という後世に残るミステリ漫画が一人の作家の手により、長いあいだ同時期に発表されつづけてきた“奇跡”の目撃者であったことを喜び、誇りに思いましょう。

加藤元浩先生、長い間お疲れさまでした。

どうかお体にお気を付けください。そしてこれからも素晴らしい作品を世に送り出してくださることを期待しております。

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〈加藤元浩先生 関連記事〉
「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」シリーズ

そしてフィナーレへ──。加藤元浩「C.M.B. 森羅博物館の事件目録<Op.145 C.M.B.殺人事件>」(月マガ2020.01-05)

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加藤元浩「Q.E.D.iff-証明終了-」<時計塔>(マガジンR2020年3、4号)あらすじ&感想

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山伏村殺人行。加藤元浩・著『その世界』「Q.E.D. iff」(マガジンR2019年6号)

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面白マンガ6冊。「Q.E.D.」加藤元浩、「ブルー・ジャイアント」石塚真一、他。

「捕まえたもん勝ち!」シリーズ

七夕菊乃 in コミックス「Q.E.D. iff」&「C.M.B.」加藤元浩・著

“あの人”に贈る殺人。「奇科学島の記憶 捕まえたもん勝ち!3」加藤元浩・著

七夕菊乃vs.量子人間「捕まえたもん勝ち!2」加藤元浩・著

顔はアイドル、武器はめげない気持ち。「捕まえたもん勝ち!」加藤元浩・著


マウ・スガール嬢を模写してみました。元絵は月刊少年マガジン2020年5月号掲載「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」(加藤元浩・著)です。
オリジナル絵より若干顔とアゴが長くなってしまいましたが、力尽きてギブアップ。
もちろんオリジナルの絵は、この20倍可愛くてチャーミングです。
イラストは模写です。元絵は月刊少年マガジン2020年5月号掲載加藤元浩・著「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」より、ヘッドフォンを装着したマウ・スガール嬢のバストアップです。

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