超弩級の連作短篇マンガ「C.M.B.森羅博物館の事件目録」加藤元浩・著

マイ・ベスト・オブ「C.M.B.森羅博物館の事件目録」

40巻出ています。(2019年5月現在)
連作短編集なので、どこから読んでも面白いです。
以下、マイ・ベスト10です。

第07巻 Op.14: ザ・ターク The Turk

18世紀に作られた、チェスを指す
カラクリ人形「ザ・ターク」が
博物館内で森羅くんと勝負をします。

その最中、何者かにより
高価な人形が盗まれてしまいました。

建物の出入り口にはすべて警備員が配置されており、
あやしい動きをした招待客は一人もいません。
犯人は誰か? どのように侵入し、人形を盗み出したのか?

第08巻 Op.16: メテオライト A meteorite

メテオライトとは隕石のこと。

ロシアとカザフスタンの国境付近に
巨大なクレーターができていました。

500キログラム級の隕石が落ちたようです。
ようです、というのは隕石自体、
影も形も見当たらないから。

時価にして1億円相当の隕石はどこに消えたのか?
落ちたのは本当に隕石だったのか?
そもそも隕石は本当に落ちたのか?

ところで、日本の法律では、
落ちた隕石が地上にあるか、地中にあるかで、
所有権が違ってくるのだそうです。

半分埋まってたらどうするんでしょうね。

第09巻 OP.19: 太陽とフォークロア The Sun and a Folklore

インカ帝国が残した「太陽の神殿」。
中は迷路になっていて、その先には
黄金郷があると言われていますが、
未だ見つかっていません。

その中で大学の教授が行方不明に。
後に遺体となって発見されます。

途中の見開きページの美しさ。
だからこそエンディングが、
いっそう切なく心にひびきます。

第10巻 OP.24: 地球最後の夏休み Summer Holiday at the World End

夏休み最後の日、
『後のことなんか知らねェよ!海行くぜ』計画に参加した高校生男女たち。

海の家のお姉さんが超美人です。
彼女から、海岸のはずれにある
洞窟にまつわる怪談話を聞き、
一同は探検に出かけます。

20代女性の顔のイラストです。
地球が終わるまで夏は繰り返すけど 私が見られる回数は きっと決まってるんだ

私たちはあと何回、夏を見られるでしょうか……。

サブストーリーとして差し挟まれる、
海に“行かなかった”組のエピソードが、
物語をいっそう深いものにしています。

第17巻 Op.49: モザイク Mosaic

新進気鋭の建築家・南條。
彼との出世競争に負けた北見は
南條の建築のうちのあるひとつの壁を壊せと
執拗に要求します。

そこには先輩の死体が埋まっているはずだ、と。

驚愕の結末。

第20巻 Op.59: 木片 A Piece of Wood

江戸時代、二人の仏師の物語。

芸道ものとか、修業ものとかが
好きな人にはたまらない一編。

そして何よりもこの世界観は
マンガでしか表わせないでしょう。

読んでいる間、ずっと背筋が震えっぱなしでした。
「読者が選ぶベスト・エピソード・オブ『C.M.B.』」
なるものがあったとして、
上位には来ないかも知れませんが、
個人的にはベスト3に入ります。

第25巻 Op.77: バッグストーリー The Bag Story

ダンテの「考える人」は何を考えているのか?
答えを見つけてきたほうに欲しいものを売ってやる
と言われた森羅くんと新米バイヤー。

森羅くんはもちろん
非の打ち所のない答えを見つけてきます。

勝負はそれで決まりかと思われたのですが……。

第31巻 Op.101: 第27回探偵推理会議 27th Detective Conference

あるマジシャンが引退公演の最中、死亡しました。
果たして自殺か、他殺か。
他殺だとしたら誰が、どのように?

賞金100万円をかけて“自称”探偵たちによる
推理合戦が繰り広げられます。

第32巻 Op.103: 混信 Interference

小学生の善広はクリスマスプレゼントに
親からトランシーバーを買ってもらいます。

弟と遊んでいると、混信により
別の音声が聞こえてきました。

どうもあまりガラの良くない若者のようです。
その後も混信がたびたび起こり、
善広と若者は会話を交わすようになります。

しかし若者はかなり危険な状態にあるもよう。
善広は森羅くんに助けを求めます。

衝撃の最終ページ……。

第37巻 Op.122: 鉱区A-11 Mining Area A-11

舞台は2075年の宇宙空間。
たった一人しか住んでいない惑星で、
そのたった一人の人間が射殺されました。

ロボットは「三原則」により、殺人はできません。
また銃にはAIが内蔵されているので、自殺もできません。

未来の(?)立樹ちゃんと森羅くんが
究極のナゾにいどみます。

。。。以上です。

今回は選びませんでしたが、
「第19巻 Op56: 大統領逮捕事件」
では、加藤元浩先生の代表作のひとつ
「Q.E.D.」の主人公・燈馬想くんとの
法廷対決があり、こちらも屈指の名篇です。

また加藤先生の書き下ろしノベル
「捕まえたもん勝ち!」とのコラボも、
「第33巻 Op.109: 見えない射手」
「第36巻 Op.119: かすみ荘事件」
で読むことができます。

今後も加藤元浩先生の作品からは
目が離せません。

月刊少年マガジンにて絶賛連載中!

 

〈加藤元浩先生 関連記事〉

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そしてフィナーレへ──。加藤元浩「C.M.B. 森羅博物館の事件目録<Op.145 C.M.B.殺人事件>」(月マガ2020.01-05)

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「Q.E.D. 証明終了」シリーズ

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