2015-06

no_category

2015年上半期まとめ。面白かった、タメになった本ベスト10

いちおうジャンル分けしてみました。 クリエイティブ 6冊 (秋元康、岩崎夏海など) 文章術 3冊 (筒井康隆など) マンガ 3作 (エースをねらえ!、ちはやふる、築地魚河岸三代目) アスリート 2冊 (岡崎慎司、川崎宗則) エンタメ 8冊 (高峰秀子、渥美清など) 作家志望 11冊 (小説家、脚本家、マンガ原作者など) 能力開発 3冊 (百人一首チャンピオンの記憶術や勉強法など) 評論 1冊 (福田恆存) 小説 2冊 (山本嘉次郎『馬』、藤沢周平『橋ものがたり』) ノンフィクション 4冊 (高峰秀子、松本清張、須崎勝彌など)
no_category

2015年上半期まとめ。外国映画ベスト10(新旧取りまぜ)

さっそく主演女優賞からいきます。 『ニノチカ』 グレタ・ガルボさんです。パチパチパチ。 主演男優賞は、 『ミュンヘンへの夜行列車』 レックス・ハリソン。 ちなみに監督は『第三の男』のキャロル・リードです。 助演女優賞は、 『復讐は...
no_category

2015年上半期まとめ。日本映画ベスト10(新旧取りまぜ)

まずは主演女優賞から。 『二十四の瞳』の高峰秀子です。パチパチパチ。 主演男優賞は、 『男はつらいよ』シリーズの渥美清がダントツの支持を集め、堂々の受賞。 助演女優賞は、 『流れる』の杉村春子。うますぎます。 助演男優賞は、 『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』の宇野重吉。 これはもう大激戦。志村喬、室田日出男、湯原昌幸、徳大寺伸、すごい人ばかり。 決め手となったのは、宇野扮する老画家が、寅さんのたっての願いを聞くに聞けないジレンマに苦しむ様子でした。 つづいて脚本賞は、 『鴛鴦歌合戦』江戸川浩二。この気持ちよさったらないっす。 作品賞、監督賞はベストテンにしました。
no_category

斎藤明美・著「高峰秀子 解体新書」『男はね、仕事場で見るに限りますよ。』

女優であるなしにかかわらず、"人間"高峰秀子に打ちのめされ続けている。 ・ キッチンは使っていないのでは? と思うほど、いつもピカピカに磨き上がられていた。 ・ 台所で水仕事をしていて、一滴の水しぶきも服に飛ばしたことがない。 というにわかには信じがたい"伝説"も、 この人なら本当にそうだったかもと、思わせられる凄味がある。 そして今回またひとつ衝撃の事実を知った。 それは、編集者に渡す原稿は、初稿をそのまま渡すのではなく、いちど大学ノートに下書きをして、その後あらためて清書をしてから渡していた、というのである。 原稿の写真も載っている。 じつに綺麗な字だ。 このページは後で切り抜いて壁に貼っておこう。 これを読んだ時、むかしテレビで観た某人気作家の原稿を思い出した。 それはミミズがのたくった…どころか悶絶死したような、ほとんど判別不能な原稿だった。 がしかし、当時の私はそれを汚いとは思わなかった。 それどころか、こんなものを高い金で出版社に買わせる力量に、かっこいいと感動さえしたのだから、我ながら情けない。
no_category

「私の文章修業」高峰秀子・他・著|雑感。

昭和の時代に大活躍した52人の文章の達人が、作文の極意や、普段から心がけていることを赤裸々に語ってくれている。 実に読み応えのある一冊。 まずはこのそうそうたる顔ぶれをご覧いただきたい。(目次順) 丸谷才一 高峰秀子 清水幾太郎 円地文子 新藤兼人 和田誠 坪井忠二 團伊玖磨 田村隆一 飯田善国 武田百合子 北杜夫 佐藤忠男 吉田秀和 開高健 中村武志 日高敏隆 小川国夫 東海林さだお 倉橋由美子 山口瞳 堀淳一 宇野千代 尾崎一雄 大岡信 森崎和江 金達寿 佐多稲子 山下洋輔 吉行淳之介 江國滋 ドナルド・キーン 梅原猛 野見山暁治 中上健次 澁澤龍彦 つかこうへい 田中美知太郎 芥川比呂志 石原慎太郎 殿山泰司 河上徹太郎 沢木耕太郎 戸板康二 大岡昇平 大野晋 中山千夏 三善晃 倉本聰 植草甚一 井上靖 池田満寿夫
no_category

「くらたまなぶ・著「カラダ発想術」」小学4年生に戻ろう。

本書から大変なワザを授かってしまった。 それは「小学4年生」に戻ったつもりになること。 さっそく10歳の気分でミステリを読んでみる。 もちろん10歳なのだから、スピードはゆっくりと。 朗読するよりもっと遅いくらい。 すると、あらビックリ。 めちゃめちゃ面白いじゃありませんか。 こんなに感動できたのは久しぶり。 ミステリ読みは、エキスパートになればなるほど、ミステリがつまらなくなる。 とは、よく言われる話。 「このトリックは、アレのパクリ」だとか、 「探偵が類型的すぎる」とか、批判ばかり先立つようになってしまい、 もはや何のために読んでいるのか分からない。 でも、本当はミステリがつまらなくなったのではなく、自分の感受性が鈍くなっていただけなのだ。
no_category

映画『金色夜叉』(1937・日本)|観客を信頼してくれる清水宏監督。

今日、6月23日は日本が世界に誇る名監督・清水宏の命日である。 生前は、あまりの「俺様」ぶりに敵も多かったようだが、時というフィルターが怨念を濾過してくれたのか、今日では正当な評価が為されているようだ。 未見の方にオススメを3本ご紹介申し上げるとしたら、 『有りがたうさん』(1936年 78分 出演=上原謙、桑野通子) 『按摩と女』(1938年 66分 出演=徳大寺伸、高峰三枝子) 『小原庄助さん』(1949年 97分 出演=大河内傳次郎、風見章子) となる。 この3本を清水宏ベストに推す人は非常に多い。 あと、個人的には 『花形選手』(1937年 64分 出演=佐野周二、笠智衆) も面白い。 どの作品も短くまとまっているので、これを機会にぜひご覧いただけたらと思う。 今回取りあげた『金色夜叉』は、清水作品の中では 中の下か、下の上くらい。 カントク、あんまり気合いが入っていないとお見受けした。 ただし、冒頭の百人一首のシーンは大爆笑。 悲恋の映画なのに! もうこれだけで元は取れたという感じ。
no_category

筒井康隆・著「創作の極意と掟」創作意欲を刺激するコンテンツ。

あらためて筒井康隆の「知の巨人」ぶりを見せつけられた。 その膨大な知識量もさることながら、つねに時代のトップを走り続けられる感性の柔らかさと、ジャンルを問わず最新情報を捕食しまくる雑食力に舌を巻く。 この人の頭の中はどうなっているのだろう。 タイトルは「創作の極意」となっているが、どちらかというと「創作意欲を刺激するコンテンツの紹介」といった内容となっている。 まずはそのコンテンツを知っていなければ御大の話について行けない。 ということで、誠に勝手ながら、 個人的に興味を惹かれた作品についての記事を、備忘録的に引用させていただいた。
男はつらいよ

『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』23作目(1979・日本)が激しく面白すぎる件

結婚式の途中で逃げ出した桃井かおりが、寅さんに助けを求めて[とらや]に駆け込む、というお話。 『男はつらいよ』シリーズ、2作続けての大当たり。 前作『噂の寅次郎』も良かったが、これも良い。 往年の名女優、木暮実千代が桃井の母親を演じている。 二人の絡みが見もの。 いいところの奥さまの木暮の上品な言葉づかいに、おばちゃん(三崎千恵子)の舌がついていけない。 「どうぞ、お気に召しあそばせdrftgyふじこlp」 には何度見ても爆笑させられる。
no_category

「ブログ飯 個性を収入に変える生き方」染谷昌利・著が僕を苦しめる。

中学の野球部でレギュラーになれない子が、イチローや田中将大について批評するようなものだ。過疎ブロガーの私が、染谷氏について何か言うのは。 本書を読んではっきりと分かった。 ブログで飯を食うのは、私にはムリ。 アルファブロガーの夢はあきらめ...
男はつらいよ

『男はつらいよ 噂の寅次郎』22作目(1978・日本)が想像以上に凄い

マドンナ = 大原麗子 ゲスト = 室田日出男、泉ピン子、志村喬 山田洋次という人は実は二人いるんじゃないかと疑いたくなるほどに、前回とは月とスッポンの出来の良さ。 本気を出した山田&朝倉義隆コンビはこれほどすごいのか。 恐れ入りました...
no_category

高峰秀子・著「人情話松太郎」| 芸人はお客が一ばん大切な筈。

明日は川口松太郎の命日だ。 芸談ものの傑作映画、 『鶴八鶴次郎』(監督=成瀬巳喜男、出演=山田五十鈴、長谷川一夫) の原作者としても有名な方である。 偉大なる作家を偲んで、高峰秀子との対談本「人情話松太郎」を読んでみた。 川口松太郎の肉声は、3年前にラジオで聴くことができた。 じつにハキハキした人だなあという印象がある。 カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス|NHKラジオ第2 文化番組 そのハキハキした人が、輪をかけてハキハキした人と対談するのだから、歯切れの良いことこの上ない。 小さい頃からとても苦労されたことや、 "わかる"大人たちからは大変に可愛がられ、目をかけられたことなど、共通点も多いお二人である。
no_category

映画『無法松の一生』(1958・日本) ネタバレ感想。

話し上手で歌上手、太鼓が上手くて足が速い。 ケンカにゃ強いが女に弱い。 義理人情に厚く、侠気にあふれ、ないのは学歴だけという“無法松"こと富島松五郎。 芝居小屋にニラやニンニクを持ち込んで、嫌がらせをするのはちといただけないが、彼なりの理由があってのこと。 そこから好感度はアップする一方。 軍人である夫に先立たれた良子(高峰秀子)にすがられて、気弱な坊やを一人前の男にしていく松五郎である。 はじめのうちは松五郎にベッタリだった少年も、思春期に差し掛かってくると、何となく面映ゆくなってくる。 車夫という職業に偏見があるわけではない。 だが学友たちは、明らかに松五郎を下に見ている。 それが素振りから伝わってくる。 もう「ぼんぼん」と呼ぶのはやめて、これからは「吉岡さん」と呼んでほしい。 良子の口からそれを聞いた松五郎は非常なショックを受ける。 三船敏郎が見せる、珍しく弱気な表情が、観ている者の胸を刺す。
no_category

「作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法」という一歩を踏み出せ!

まずは豪華なラインナップに圧倒される。 阿川佐和子、石田衣良、江國香織、大沢在昌、荻原浩、角田光代、北方謙三、北村薫、小池真理子、桜庭一樹、椎名誠、朱川湊人、白石一文、高野和明、辻村深月、藤田宜永、誉田哲也、道尾秀介、皆川博子、森村誠一、夢枕獏。(あいうえお順) デビューから順調だった方から苦節ン十年という方まで。 作家になったのは“必然"、あるいは“業"であるという方、それとは正反対に、あくまでもビジネスと割り切っておられる方、それぞれの哲学を非常に興味深く読ませてもらった。
男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』21作目(1978・日本)SKDを全面プッシュ。

マドンナ = 木の実ナナ ゲスト = 武田鉄矢、竜雷太 これはどうも乗れなかった。 SKD(松竹歌劇団)とのタイアップが露骨すぎる。 山田洋次監督に悪意のあろうはずはないが、テーマを勝手に決められて、やる気をなくされたのでは、と根拠のない憶測をしてしまった。 SKDの見せ方が何とも貧乏くさいのだ。 たとえば団員たちの練習場所は小汚いビルの裏で、洗濯物が干されていたりする。 通行人からも丸見えだ。 本番直前に振り付けを確認している姿も、 「じつに感心である」との見方もできなくはないが、 「この後に及んでまだ不安が残っているのか、 これではレベルの高いショーは期待できないな」 と、私などは思ってしまう。
タイトルとURLをコピーしました